大竹しのぶ(57)が、テレビ朝日系音楽番組「題名のない音楽会」(日曜午前9時)でシャンソンの女王、ピアフの名曲を東京フィルハーモニー交響楽団の演奏をバックに歌った。今月31日放送の収録で、「バラ色の人生」「群衆」「水に流して」「愛の讃歌」の4曲を歌い上げた。

 会場は、クラシックコンサートなどで使用される東京オペラシティ。フルオーケストラ演奏でドラマチックに歌う大竹の歌声に、涙を流す聴衆もいた。大竹は言った。「緊張したけれど、気持ち良く歌えました、前奏でスイッチオンになりました。音楽は一瞬でその世界に連れて行ってくれる。人々を元気にしてきたピアフの歌は、あらためてすごいと思いました」。

 主演する音楽劇「ピアフ」も来年2、3月に東京・日比谷のシアタークリエで3度目の上演が決まった。「ピアフ」は、「愛の讃歌」で知られる世界的シャンソン歌手エディット・ピアフの歌と恋で彩られた人生を描いた作品。11年に大竹がピアフを演じて初演され、読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞した。

 13年に早々と再演し、約3年ぶりの再々演となるが、「歌っても歌っても、追いつかない。追いつかないなら、歌い続けるしかない。追いつきたいから、歌い続けていける」。大竹にとってライフワーク舞台となりそうだ。