94年の大ヒット曲「愛が生まれた日」で知られる音楽プロデューサー大内義昭(おおうち・よしあき)さんが22日、食道がんのために福岡県北九州市の病院で死去していたことが24日、分かった。55歳だった。北九州市出身。葬儀は近親者で営まれた。喪主は母の婦美恵(ふみえ)さん。

 大内さんは87年、小比類巻かほる「HOLD ON ME」など多くの楽曲を手掛け、94年には女優藤谷美和子とデュエットした「愛が生まれた日」がミリオンセラーに。同年のNHK紅白歌合戦にも出場した。

 約20年前から北九州市に活動拠点を移し、若手アーティストの育成などに力を注いできた。昨年1月に食道がんが見つかり、闘病しながら音楽活動を続けてきた。

 かつてのデュエット相手を失った藤谷は現在、芸能活動を休止して神奈川県小田原市などで生活。近い関係者は「本人がコメントできる状態にはない」と話している。