今井雅之さんの遺体は28日夜、兵庫県豊岡市の故郷に“帰宅”した。

 兄の裕之さん(56)によると、両親も雅之さんの遺体と対面したが「悲しみのあまり、憔悴(しょうすい)しきって言葉にならない様子」だといい、裕之さんは「安らかと言えば安らかだが、(雅之さんの)悔しさを感じた」と声を振り絞った。

 裕之さんによると、雅之さんは「今井家の墓に入りたい」と言い、葬儀は親族だけの密葬の形で執り行うことも、雅之さんの強い希望だったという。

 元自衛官の裕之さんにとって、雅之さんは「芸能の世界で、少しは誰かに希望を与えてきた男」と言い、誇りの弟だった。

 「男は痛い、かゆいなんて言わないというポリシーというか、もっと早くに(病気発見すれば)との思いもあるが、やっぱり男だから」と唇をかんだ。

 一方で「やっぱり、親より先にいっちゃいけない。順番は守ってくれないと」と、涙をこらえながら話していた。