歌手アグネス・チャン(59)が、還暦を目前で初の結婚ソングを発売する。29日、新曲「プロポーズ」(6月3日発売)のPRのため、大阪市北区の日刊スポーツ新聞西日本を訪れた。

 阿部正史社長と歓談したアグネスは約3年ぶりのシングル発売に「心にしみる一曲に仕上がったので、年齢を問わず、ぜひ聴いてもらいたいです」とPRした。

 初の結婚ソングには「人を好きになることはステキ。もしその人が運命的な人だと感じたならぜひプロポーズの言葉を言ってほしい。言わなければチャンスはつぶれてしまう」。新曲は29年前の結婚当時の「幸せ」「新たなる人生の始まり」を感じたいと思ったことから実現した。結婚当時の気持ちや感情を歌で表現しようと、作詞家及川眠子、作曲家都志見隆両氏にアグネス自身が伝えたい当時のキーワードを参考にしてもらいながら制作した。

 歌詞のサビにある「一緒にいよう 一緒に暮らそう」はアグネスの大のお気に入り。「『一緒に暮らす』というのは、楽しいし安心するんですよね」と歌詞の込めた気持ちを話した。

 新曲のプロモーションビデオはアグネス自身がスマートフォンで自撮りした映像が中心だ。三男の米カリフォルニア州にある高校の卒業式に出席したとき、近くの公園で撮影した映像もある。

 オリコンの海外女性アーティスト国内シングル総売り上げランキング1位のアグネスは、1972年(昭47)「ひなげしの花」で日本デビュー。一躍、“アグネス・ブーム”を起こした。

 上智大国際学部で学んだ後、カナダのトロント大(社会児童心理学)を卒業。1986年に元マネジャーで現所属事務所社長の金子力さんと結婚。98年には初代日本ユニセフ協会大使に就任するなど芸能活動のみならず、ボランティア、文化活動にも積極的に参加している。還暦を目前にアグネスが新しい気持ちで出発する。