「第78回美空ひばり生誕祭」が29日、東京・日比谷公会堂で行われた。美空ひばりさんの1人息子の、ひばりプロダクション加藤和也社長(43)は「亡くなった翌年から毎年、ファンの方が母のために毎年やってくれて今年で25回目。ありがたい」と感謝した。

 テレビプロデューサー石井ふく子さん(88)と女優中村メイコ(81)がトークショーを実施。石井さんは、ひばりさんが自宅を初めて訪れた時のエピソードを披露した。「お弁当を持ってきてくれたけど、私の嫌いなものがいっぱい入っていた。『食べなさい!』と言われたので死ぬ思いで食べましたよ。大嫌いなカボチャも食べました」。だが、食わず嫌いだったようで「すごくおいしくて、それから大好きになりました」と笑顔で振り返った。石井さんはナスも苦手。「ねずみに見えるから」だという。

 中村は、ひばりさんがヒット曲「真っ赤な太陽」でミニスカートをはいた時のことを「実は最後まで嫌がっていたのよ」と打ち明けた。2人は体のサイズがほとんど同じなので、「私でサイズをはかって作ったんです」と話した。

 イベントは2部構成。1部では、この日発売の10枚組DVD「美空ひばり 宙から」の収録映像を中心に上映。2部では映画やテレビなどの映像を流した。