佐々木蔵之介(47)永作博美(44)が夫婦役で主演した映画「夫婦フーフー日記」(前田弘二監督)の初日舞台あいさつが30日、東京・新宿の新宿ピカデリーで行われた。

 2人は3~4月に公開された「ソロモンの偽証」など、共演歴も多いが、夫婦を演じるのは、05年の日本テレビ系ドラマ「ラストプレゼント~娘と生きる最後の夏~」以来。佐々木は10年ぶりに夫婦となった永作の思わぬエピソードを明かした。「こんなにかわいらしくて小さいのに、いい具合に食べるんです。病院でのしんどいシーンで、食べた後に、ハンバーガー5つ、6つ食べるんです。でも、これ(細い体形)を保っている」。大食漢ぶりを暴露された永作は、慌てて「3つ、4つですよ」と下方修正した。

 一方の永作は佐々木について「相変わらず突き進む。迷わず男らしいと思った。難しいシーンが多い中、迷う様子もなく『やってみよう』と言う。一緒にやっていて楽しさを共有できる」と、心地よい空気感を強調した。すると佐々木も「これで(PRの)キャンペーンが終わるのが寂しい」とつぶやいていた。

 知り合って17年で結婚した夫婦が、妻(永作)の妊娠の5カ月後にがんが見つかり、作家志望の夫がその闘病記をブログに掲載する、笑いあり涙ありのストーリー。佐々木は鑑賞し終わったファンに、息子役のペ~の秘密を暴露した。「ペ~ちゃん、実は女の子なんです」。どよめくファンに、「そうなんです。もう1回、見てみましょうか」と、再鑑賞を勧めた。

 作品は上海国際映画祭で上映されることもこの日、発表された。サプライズ発表の予定だったが、佐々木は事前に知ってしまったという。「ビックリした…かった~(笑い)。実は事務所のメールが見えてしまって。でもうれしい」。永作は「ビックリしました。監督も隣で『おおっ』と言っていた。普遍的な内容でもあるので、言葉が違う国の方に見てもらえれば」とコメントした。

 ほか高橋周平(31)佐藤仁美(35)前田監督が登壇した。