胃がんのため28日に亡くなった漫才コンビ、今いくよ・くるよの今いくよさん(享年67)の葬儀・告別式が30日、京都市内で行われ、密葬の形式だったが、間寛平、宮川大助・花子、シルク、西川ヘレン、忠志らが参列した。

 いくよさんが、相方くるよとともに、目をかけていた大助・花子の娘さゆみと、故横山やすしさんの娘、木村光が組んでいた「さゆみ・ひかり」もそろって出席し、大先輩に別れを告げた。

 所属の吉本興業によると、くるよは、コップに移したビールを、眠るいくよさんの唇をぬらすように注ぎ、棺には以前、愛飲していたタバコも入れたという。

 いくよさんは昨年9月に胃がんが判明し、大好きな酒、タバコをやめており、くるよは「ずっと我慢してたから」と涙した。献花の締めとして、棺上に花束を置いた際には「いくよちゃん、ありがとう。大好きな花やで。まっすぐ、まっすぐ(天国に)いって」と話すと、号泣したという。

 ひつぎにはほかに、舞台衣装や私服、帽子、マスク、メーク道具が入れられた。

 出棺の際には、親族と大助らがひつぎを運び、くるよは、花子ら後輩とともにそばで見守った。車が出発すると、花子は「ありがとう、ございました。いくよ姉ちゃん、日本一ぃ~っ」と絶叫。くるよは遺族とともに車で斎場へ向かった。

 戒名は「萬華院喜香正蓮大姉(まんげいんきこうしょうれんだいし)」。

 また、本拠地の大阪・なんばグランド花月に掲げられている「今いくよ・くるよ」の名札について、吉本の関係者は「今後、どうするか、これから検討している」と話した。