北野武監督(68)が、フランス・シャンパーニュ騎士団から、名誉侍従を意味する「シャンベラン・ドヌール」に叙任されることが4日、決まった。シャンパンの普及や啓発を目的にする同騎士団が、著名人らを叙任する際の最高位で、史上3人目。日本人では初となる。国際的評価の高い映画監督、俳優であることに加え、お笑い、司会者としての活躍、画家としての活動などが認められた。

 「シャンベラン-」は、北野監督が昨年に同騎士団から叙任された「オフィシエ・ドヌール(名誉将校)」のさらに上級に位置付けられる。これまで叙任されたのは、モナコ公国大公のアルベール2世、フランスの「イケメン政治家」フランソワ・バロワン氏だけで、北野監督は「このたびの叙任は大変な名誉だし、光栄に思っています。今後の仕事の大きな励みになるので、とてもありがたいことです」とコメントした。

 北野監督は99年に仏芸術文化勲章のシュバリエ、10年に最高位のコマンドールを受章。今回は現地時間12日、シャンパーニュ地方ランス市にある世界遺産のトー宮殿で行われる式典に出席する。