とんねるずの石橋貴明(53)が芸能界の“引き際”について自身の考えを明かした。

 11日放送のフジテレビ系「とんねるずのみなさんのおかげでした」では、「あなたの悩み何でも聞きます 石橋温泉」という石橋が女芸人の悩みを聞く企画が行われた。そこにお笑いタレントの大久保佳代子(44)が登場し、「仕事をこのまま続けていていいのか? 結婚も不安。50歳まで続けていけるかどうかが不安」などと悩みを打ち明けた。さらに石橋に対し「不安にならないですか。5年後どうしてるんだろうとか」と仕事への不安について尋ねた。

 石橋は「(仕事が)無くなったら無くなった時。それは寿命でしょ」と独自の視点を明かした。さらに「こちらがやりたいと言っても世間一般が『NO』と言ったら、それはその人の寿命でしょ。やりたくてもやれないわけだから。僕らの仕事は。それが寿命なわけだから」と、“引き際”について持論を展開した。

 “寿命”が訪れる時期について「それが来年かもしれないし、半年後かもしれない」と予期できるものではないとし、「でもそれは寿命だから甘んじて受けるしかない。『寿命か、俺の』って」と人気商売で浮き沈みが激しい芸能界の宿命に覚悟をもっていることを示した。

 そんな石橋の覚悟に女芸人らは「考えてもしょうがないんだ」としみじみと語り、物寂しげな表情を浮かべた。石橋は「出たくってもお客さんが『NO』だから」と女芸人に諭すように言って、「静かに、『ありがとうございました』って(言う)」と敬礼のポーズをしてみせた。

 それでも大久保が「『自分には寿命とかない』とかって考えないんですか?」と問い質すと、石橋は「才能を自分で感じていない方だから、『これ寿命なんだな』って思う」と、いずれくる寿命を受け入れる考えを示した。さらに「これは俺の考え方かも知れないけど」と前置きした上で、「若い時から生意気やっていたから、それが人気がなくなって『仕事下さい』って今さら頭下げられない。キャラクター的にも、プライド的にも」と需要が無くなった時が、“引き際”であるとの考えを重ねて示した。