佐藤浩市(54)が20日、都内で行われた主演映画「愛を積むひと」(朝原雄三監督)初日舞台あいさつで、妻からのサプライズの手紙に男泣きした。手紙は、佐藤演じる篤史に重病であることを隠したまま急逝した妻良子が、死後の夫を案じ、いくつもの手紙を残した映画の内容を踏まえ、佐藤への愛情をつづったものだった。

 良子役の樋口可南子(56)から「ビックリした?」と突っ込まれると、佐藤は「ウチの?」と言い、思わず首をかしげた。樋口が朗読を始めて1分過ぎ、佐藤は目を潤ませ、2分過ぎには客席に背を向けて涙をぬぐった。その姿を、妻も客席で見守っていたという。

 佐藤は朗読が終わると、「暑いから、汗かいちゃってね。文字って、また違う気持ちの伝わり方がある。ありがたいもんだと思います」と、照れつつ妻に感謝した。