角川映画40周年記念作品「セーラー服と機関銃-卒業-」が製作されることが23日、東京・品川プリンスホテルで行われた会見で発表された。

 主人公の星泉役は、アイドルグループ「Rev.from DVL」のメンバーで「天使すぎるアイドル」の異名を持つ橋本環奈(16)が選ばれた。橋本は映画初主演。

 11年「婚前特急」で商業映画デビューし、14年「わたしのハワイの歩きかた」や今年の「夫婦フーフー日記」と公開作が相次ぐ前田弘二監督(37)がメガホンをとる。

 脚本は、昨年度の国内各映画賞を受賞した「そこのみにて光輝く」の高田亮氏が手掛ける。会見には、原作者の作家赤川次郎氏(67)も出席した。

 橋本は81年公開の第1作主演の薬師丸ひろ子(51)に対するリスペクトを口にした。「まさか自分が演じさせてもらえるとは夢にも思わなかった。夢の途中です。率直に言うと、今の心境は感じたことのない重圧でいっぱいです。40周年の栄えある作品。尊敬してやまない薬師丸さんへの敬意が深いだけに、重圧は並大抵のものじゃない」。

 映画「セーラー服と機関銃」は、シリーズ累計264万部の小説をもとに、相米慎二監督(享年53)がメガホンをとり、1981年(昭56)12月19日に公開された。翌年の邦画興行収入最高の47億円を記録するなど、角川映画を代表する作品として知られる。

 82年にはフジテレビ系で連続ドラマ化され、主演の原田知世(47)が女優デビューした。

 さらに06年には、長沢まさみ(28)主演でTBS系で再ドラマ化された。長沢にとって連ドラ初主演で、演じた主人公星泉として主題歌「セーラー服と機関銃」を歌った。

 今回、主演する橋本は4代目の星泉となる。