宇宙やSFをイメージさせる画風で人気だったイラストレーターの長岡秀星(ながおか・しゅうせい、本名秀三=しゅうぞう)さんが23日午前1時59分、心筋梗塞のため神奈川県小田原市の病院で死去した。78歳。

 長崎市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻徳子(のりこ)さん。

 長崎市で生まれ、原爆投下の前に疎開した長崎県壱岐市で育つ。武蔵野美術大を中退後、イラストレーターとして活動した。

 1970年に渡米。ハリウッドに拠点を置いて、アース・ウインド&ファイアーやカーペンターズなどのレコードジャケットを多く手掛けた。宇宙やSFをモチーフにした神秘的な作品や、細密な科学イラストが人気を集めた。

 自動車のフォーミュラワン(F1)シリーズの日本グランプリや、つくば科学博、長崎旅博覧会の公式ポスターも描いた。画集に「長岡秀星の世界 パート1」など。10年ほど前に帰国し、作品を制作していた。