【香港28日=横山慧】EXILEの弟分、GENERATIONS(ジェネレーションズ)が世界ツアー最終公演を市内のライブハウスで行った。EXILE、三代目 J Soul Brothersという兄貴分よりも一足早い世界進出。グローバルな活動をグループの個性にして、さらなる高みを目指していく。

 「ダーガーハオ、ンゴティーハイ、ジェネレーションズ(こんばんは、僕たちは、ジェネレーションズです)!」。数原龍友(22)片寄涼太(20)が広東語であいさつする。「キャ~!!」と大歓声を浴び、「ありがとうございます」と日本語で返答。さらに流ちょうな英語でメンバーを紹介した。会場は市街地のショッピングモール「E-Max」内のライブハウス「Music Zone」。ファン600人は、跳びはねながら「リョウタ~!」「アラン~!」と名前を呼んだ。

 EXILE一族の「三男」として12年11月にデビュー。実は当時から海外進出を視野に入れていた。13年12月に全国の小中規模会場を回る「夢者修行」の一環で台湾公演を開催。集客力や反応は未知数だったが、ショッピングモールなどでパフォーマンスを披露するなど地道なプロモーション活動を展開した。

 今回のツアーは、パリ、ロンドン、台湾、香港の4都市でライブを行った。総動員数2600人は、日本国内のライブと比べて小規模だが、EXILE一族では初の世界ツアー。メンバーは強い使命感を持っていた。中務裕太(22)は「EXILE TRIBE(一族)のエンターテインメントを世界に広げるための第1歩になる。使命をまっとうしなければいけないと思いました」と話す。

 この日は新曲「Hard Knock Days」(8月12日発売)を披露したほか、「Evergreen」など5曲を英語で歌唱。英語を中心に日本語、広東語を使ったトークで「世界基準」を印象づけた。関口メンディー(24)は「海外公演を続けることで、EXILE、三代目さんとは違うところを、どんどん出せるようになると思う」。リーダー白浜亜嵐(21)も「いつか7人全員が世界中でスーパースターになれる日がくるのを夢見て、引き続き海外に挑戦したい」と語った。

 ◆EXILE一族 01年デビューのEXILEと、その派生ユニットや弟分ユニットの総称。07年結成の二代目J Soul Brothers(09年にメンバー全員がEXILEに加入)や、10年結成の三代目J Soul Brothers、劇団EXILEも含む。昨年4月に新ユニットとして16人組のTHE RAMPAGEも加わった。