TBSは1日、東京・赤坂の同局で定例会見を開き、日刊スポーツの報道で明らかになった10月改編での木曜9時ドラマ枠の消滅について、明言を避けながらも、否定しなかった。

 武田信二社長(62)は「詳しいことが言えるようになれば、触れさせてもらいます」。伊佐野英樹編成局長も「現段階では、いろいろなことを検討している」と言葉を濁し、その上で「決まっていることはございません」とだけ話した。今後、正式に発表されるとみられる。

 複数の関係者によると、過去に「渡る世間は鬼ばかり」などが放送された同枠は10月期の改編に合わせ、新たにバラエティー番組を放送し、深夜にドラマ枠が増える予定という。

 また武田社長は、自民党の勉強会で報道機関を批判する意見が相次いだことについて、怒りを隠さなかった。報道機関の広告主に圧力をかけるなどの発言もあった。「容認しがたい。政権与党の立場の人間が、意に沿わない報道を行ったマスコミに圧力をかけ、中身を変えさせようという狙いを持っていると言っているに等しい。強い危惧を覚える。民主主義において報道機関が果たしている役割について、報道の自由、弁論の自由についての認識が著しく不足していると言わざるをえない。誠に遺憾」と力を込めた。