桂文枝(71)が2日、テレビ朝日系「新婚さんいらっしゃい!」(日曜午後0時55分)で「同一司会者によるトーク番組の最長放送」として、ギネス世界記録に認定された。

 71年1月の番組スタートから、今年6月7日放送分まで「44年127日」司会を務めたとして、大阪・ABCテレビで行った認定式に出席。「僕にとって何よりの勲章です」と目を潤ませた。

 同記録をめぐっては、約15年前からギネス申請を検討し、既に1回申請したが、受け入れられなかった。10余年がかりの認定に「長かった。ここまでに番組が『終わる』いうたらそれまでやし、僕が倒れてるかもわからんかった」。途中、自律神経失調症に悩み、おなじみのイスからこける芸への不安も出てきた。

 「嫁はんに相談したら、そんなんで死んだ人おらんわと言われまして、まあ、そうかなと」。涙の後は、笑いも交え振り返った。

 同じ落語家出身でテレビで活躍する後輩の明石家さんま(60)には、無名の駆け出し時代から目をかけ、今なお一目置く。「さんまさん、彼にだけは抜かれんように、まだまだやらなあかん」とも語った。【村上久美子】

 ◆テレビ司会者のギネス記録 タモリが03年にフジテレビ系「笑っていいとも!」で「生放送単独司会世界最高記録」。みのもんたは06年に「1週間で最も多く生番組に出演する司会者(21時間42分)」。愛川欽也さんは80歳だった昨年、テレビ東京系「出没!アド街ック天国」に「情報テレビ番組の最高齢の現役司会者」。黒柳徹子は今年5月、テレビ朝日系「徹子の部屋」が放送1万回を迎え「同一司会者によるテレビトーク番組最多放送」と認められた。