パリで3日、指揮者の小澤征爾さん(79)が2005年に開校した若手音楽家のための音楽塾「小澤征爾スイス国際アカデミー」の塾生らによる演奏会が開かれたが、出演予定だった小澤さんは急きょ休演となった。関係者によると、疲れがたまったためで、風邪などの病気が理由ではないという。

 小澤さんは6月21日ごろから風邪をひいて体調を崩し、同28日のジュネーブでの演奏会を休演したが、7月1日のパリでの演奏会に出演、元気な様子を見せていた。

 関係者は「風邪から回復して1日の演奏会で熱演し、疲れてしまったのだろう」と話している。

 塾生らは3日、ベートーベンの曲をチェロ奏者の原田禎夫さんの指揮で、グリーグの曲を指揮者なしで演奏、聴衆の大きな拍手を誘った。