サッカー女子W杯カナダ大会のなでしこジャパン全7戦を地上波で生中継したフジテレビが早くも、次回2019年大会の放送に意欲を示していることが6日、分かった。

 同局は、11年ドイツ大会で決勝を含む全試合を地上波とCS放送で中継して初優勝の歓喜を伝えた。当初CSで対応する予定だった準決勝、決勝を急きょ地上波で生放送。決勝は21・8%の高視聴率を記録した。今大会は惜しくも準優勝となったが、同局関係者によると、今後も女子サッカーの中継に力を入れる方針に大きな変更はないという。次回大会での王座奪還を伝えたいという強い意欲を持っているという。

 同局は今大会、6月9日のスイス戦を皮切りに1次リーグ3試合と決勝トーナメント4試合を放送した。早朝にもかかわらず視聴率は好調。多くのファンになでしこの奮闘を伝えた。この日、立松嗣章広報宣伝室長は「よく頑張ってくれて、決勝までなでしこジャパンの試合を中継することが出来た。女子サッカーの中継に関して力を入れてきたかいがあった」と話した。

 同局は、女子サッカーの中継に力を入れてきた。W杯ドイツ大会後も、12年のU-20W杯日本大会、昨年のU-17W杯コスタリカ大会を放送。有力国が出場するアルガルベ杯も12年から今年まで放送し、なでしこリーグの試合もBSフジなどで放送している。こうした実績が、今回のW杯中継を実現させた。今後も女子サッカーの試合や大会を積極的に放送し、フランスで開催される次回大会の中継も実現させるつもりだ。立松室長は「放送権は当然、獲得したい。優勝するところをまた放送したいです」と話した。