98年から13年までテレビ朝日系「熱闘甲子園」を担当した長島三奈キャスター(47)が、新たな高校野球企画にチャレンジしたことが7日、分かった。

 11日放送の同局系「TOKYO応援宣言」(土曜深夜0時15分)で、西武の菊池雄星投手や日本ハムの大谷翔平投手らを輩出した岩手・花巻東の「最後のノック」を取材、ナレーションを担当している。

 部員数135人の同校では最後の夏大会を前に、ベンチ入りから漏れた3年生は引退試合を行う。試合後、それぞれのポジションからバッターボックスに立つ佐々木洋監督へ向けて、涙ながらに仲間たちへの思いを大声で叫ぶ。そして、佐々木監督は、1人、1人に最後のノックを行う。

 98年の「熱闘甲子園」での初取材以来、球児を追い続ける長島キャスターは「一瞬一瞬、すべてが全力の球児たちを見ていると、心が震えて熱くなります。『最後のノック』は、私自身の17年間の高校野球取材の中で、初めて見る光景。これまで感じたことのない気持ちが胸にあふれて来ました」と話している。