二階堂ふみ(20)が映画「蜜のあわれ」(石井岳龍監督、来年公開)で、金魚に変身する少女を演じることが7日分かった。時に尾ひれをひらひらさせる金魚の姿で、大杉漣(63)演じる老作家「おじさま」とエロチックな会話を繰り返し、夜は体を密着して添い寝する妖艶な役どころだ。

 原作は「あにいもうと」などで知られる小説家で詩人の室生犀星が、晩年の1959年(昭34)に発表した「蜜のあはれ」。現実を超えた世界観が描かれていることから映像化が困難と言われてきた。二階堂は原作を高校時代に読み、映画化と主人公赤子を演じることを夢見てきた。

 「映画化するなら、絶対に赤子をやりたいと思ってました。私はあの時代の小説のフェチズム(性的倒錯)がすごく強調されているところがとても好き。ロリータコンプレックス的な要素や女性に対しての憧れであったりとか、いろいろなものが入り交じっていて」

 過去、猫とタヌキを演じた二階堂だが魚を演じるのは初めて。