TOKIO長瀬智也(36)の主演映画「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」(来年2月公開、宮藤官九郎監督)のクランクアップ報告会見が8日、東京・練馬の東映東京撮影所で行われ、長瀬や神木隆之介(22)らが出席した。

 地獄の高校のヘビーメタルバンドをテーマにした、宮藤作品らしいパンチの効いた設定。長瀬は「ヘブンズ・ドア」以来5年ぶりの映画主演で、地獄農業高校軽音楽部の顧問で、バンドのボーカル、ギターという役どころ。「日本のカルチャーの地獄というのが、この作品で具体化されていて、えんま様も、鬼も、セットもすばらしかった」と振り返った。

 撮影は5日に終了した。40日の撮影期間のうち30日は、スタジオ内に組まれた巨大な地獄のセットで撮影が行われた。宮藤監督は「地獄に30日間、通いました。毎日、朝9時から夜11時ぐらいまで働いてました」と笑った。最終的には体が「地獄慣れ」してしまい、天国の撮影シーンではスタッフが体調不良になってしまったという。

 長瀬は毎日、90分かけて特殊メークを施され、1キロのかつら、10キロのギターを抱えて撮影に臨んだ。「どこか子供のときに憧れた鬼が盛り込まれている。角とかキバとか、付けたいと思った。角は長すぎて、トイレに入るときに『ガンッ!』って何度もぶつけた」と、笑顔で苦労話を明かした。

 神木は地獄に落ちてくる高校生を演じた。珍しい三枚目な役で、「無自覚に地獄に落ちる要素が満載です。楽しくやらせていただいた。『だから地獄に落ちたんだ』と思わせる行動がある。監督をイライラさせたら勝ちだと思った」と話していた。

 ほか森川葵(20)清野菜名(20)が出席。また尾野真千子(33)桐谷健太(35)らの出演も発表された。