女優桐谷美玲(25)が、フジテレビが米動画配信大手「ネットフリックス」に制作提供する第1弾のオリジナルドラマ「アンダーウェア」に主演することが14日、分かった。ネットフリックスは世界50カ国に6200万人の会員を持っており、今年秋からの日本国内でのサービス開始に放送界、映画界が注目している。

 「アンダーウェア」は、大学時代に繊維研究に没頭した繊維オタクの女性が、東京・銀座の高級下着メーカーに就職後、ランジェリー業界の価値観に戸惑いながらも成長していく姿を描く。桐谷の起用について、フジテレビ関口大輔プロデューサーは、「世界中で視聴されるので、日本の素晴らしさ、美しさを体現できる桐谷さんに『現代の日本女性の凜(りん)とした美しさ』と『人としての成長の苦しみ』を演じていただきたい」と期待を寄せている。

 桐谷は、米映画専門サイトが毎年発表する「世界で最も美しい顔100人」で昨年、過去日本人最高の8位に選ばれた“実績”もある。今回のドラマ主演について、桐谷は「日本第1弾のネットフリックスのドラマ、世界配信されるということでプレッシャーもありますが、日本のドラマの面白さをたくさんの人に伝えられれば」と話している。

 全13話で脚本は「失恋ショコラティエ」の安達奈穂子氏が手掛け、制作には大手下着メーカー「トリンプ」が全面協力。ネットフリックスで今年秋に独占配信後、フジテレビで放送、配信予定。同局はネットフリックスで人気ドラマ「テラスハウス」の新作も配信予定と発表している。

 ◆ネットフリックス 1997年創業。本社は米カリフォルニア州。オンラインで申し込む、映画やドラマのDVDのレンタルで成長。99年に定額制にして人気を集め、07年に動画をダウンロードしながら再生できるストリーミング配信を開始。日本でも今年秋からサービスを開始するが、「有料オンラインサービスの黒船」と呼ぶ放送・映画関係者もいる。