2012年にコカインを摂取して浴槽で心臓発作で溺死した米歌手ホイットニー・ヒューストンさんの愛娘で、今年1月に自宅の浴槽で意識不明で発見されたボビー・クリスティーナ・ブラウンさん(22)が、最期が近づいているのではないかと報じられている。

 ブラウンさんは病院で治療を受けていたが回復の見込みがないことから、6月にホスピスに転院して静かに最期を待つ状態が続いていると言われている。

 ヒューストンさんの写真が飾られた横で静かに横たわるブラウンさんの傍らには、父の歌手ボビー・ブラウンが付き添っているという。叔母がブラウンさんの自宅を整理してヒューストンさんの遺品などを運び出したと伝えられ、いよいよその時が来たのではないかと米メディアは伝えている。

 そんな中、ブラウンさんの従兄弟が、浴槽で発見される3日前に会っていたことを明かし、「母の死を乗り越えられずにいたが、母に誇りに思ってもらいたいと頑張っていた。母と同じ道を歩み、歌手としてシングルを出したいと願い、ロサンゼルスに引越しをする直前だった。歌のためにタバコも辞めていた」と明かした。

 しかし一方で、ブラウンさんは精神的に不安定で自殺をほのめかすこともあったと言い、「何度か自殺について話し、お母さんが喜ばないし、生きてやるべきことは沢山ある。死んではだめだと話していた」と語っている。ブラウンさんが母ヒューストンさんと同様に浴槽で意識不明で発見された原因が、事故なのか自殺だったのかは明らかにされておらず、第一発見者で夫と言われていたが実際には婚姻関係はなかったニック・ゴードン氏による殺害説まで浮上していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)