故ホイットニー・ヒューストンさんの一人娘ボビー・クリスティーナ・ブラウンさんが、米国時間の26日、ジョージア州のホスピスで死亡。22歳だった。ボビーさんが今年1月、自宅の浴槽内で意識不明の状態で発見された事件で、捜査を進めてきた警察当局は、正式に殺人事件として捜査を強化したという。

 警察関係者は米メディアに、地検も警察も、同事件を殺人事件として扱っており、引き続き、恋人のニック・ゴードンさん(25)が捜査対象となっていることを明かした。発見当時、ボビーさんの顔や身体には、説明し難い傷跡がいくつもあったことなどから、警察は当初から、犯罪が行われた可能性を疑っていたようだ。

 一方、ゴードンさん(25)が自殺する恐れがあるとして、周囲の人々は警戒しているらしい。情報筋は米メディアに、「彼は後悔と悲しみで、収拾がつかない状態だ。”彼女が自分の声を聞けたら、すべては違っていたはずだ。彼女は生きていたはずだ”と言い続けている」と話している。ボビー・クリスティーナさんの家族は、ゴードンさんが事件に関係していると疑い、病院で昏睡状態となっていたボビー・クリスティーナさんを見舞うことさえ禁じていた。情報筋は米誌に、「周囲に何を言われようと、ニックは彼女を本当に愛していた」と語っている。

 ボビー・クリスティーナさんは、母ホイットニーが実の息子のように可愛がり、兄妹のように育ったゴードンさんと、ホイットニーが死去した12年より交際。ソーシャルメディアなどで、お互いに妻と夫として呼び合っていたが、家族の反対により、実際には結婚に至っていなかった。(ニューヨーク=鹿目直子)