文芸春秋は28日、第153回芥川賞に決まった人気お笑いコンビ、ピースの又吉直樹(35)の小説「火花」(税別1200円)を、さらに20万部増刷すると発表した。

 累計発行部数は144万部になり、又吉側の得る印税は10%として、約1億7280円。同社によると、発表直後の今月17日に重版を決定した約40万部は書店に並んだが、先週末でほぼ完売。21日にも20万部増刷を発表したが、予約待ちの読者が多く、枯渇状態が続いていることから、さらなる増刷を決めたという。

 アマゾンのキンドルストアや楽天コボといった各電子書籍販売サイトでも、26日までに累計約7万4000ダウンロードを記録。通常は漫画が主流の各サイトのランキングで1位となるなど、異例の売れ行きが続いている。