「アホの坂田」ことタレント坂田利夫(73)が31日、大阪市内で取材に応じ、夏の甲子園初出場を決めた母校・大阪偕星学園の後輩たちを祝福し、「アホの坂田のテーマで応援したい。倒れるまで踊るで~」と喜んだ。

 「アホ、アホ、アホの坂田…」。浪花のモーツァルトこと、作曲家キダ・タロー氏による楽曲として知られる「アホの坂田のテーマ」。かつて、選抜大会の行進曲に内定したが、教育者サイドから許可が下りず“取り消し”となったウワサがあったが…。

 坂田もこれを「聞いていました。(アホの坂田テーマ曲は)残念やったけど、後輩がホンマに甲子園に行ってくれた」。大阪大会を制し、聖地へ進んだ後輩たちに感謝した。

 吉報はこの日、仕事帰りの車内で聞いた。

 「大阪は強い学校多いし、数も、ようさん(たくさん)あるやろ。大阪桐蔭に勝ったとき、ひょっとしたら? 思うたけど、まあ、最後(決勝)は(大体大)浪商やんか。浪商いうたら強いやんか。オレらのころから考えたら…。いや、もうほんま、大金星や」

 坂田自身は野球経験はないものの、元巨人張本勲、高田繁、元ロッテ牛島和彦ら、多くのプロ野球選手を輩出した「浪商」は、大きな壁だと思っていたが、後輩たちはそれも撃破した。

 「もう、なんでもするで。なんか、ワシがえら(偉く)なったみたいな気ぃする。飲みに行ったら自慢できるわ」。決勝の相手だった浪商、しかも野球部出身者には、芸人仲間の月亭八方がおり「昨夜も電話した。どっちかな~言うて。ショック受けよるやろな~」と会心の笑みだ。

 「ここまできたら、日本一までいってほしい」。甲子園にも応援に行くといい、アホの坂田テーマ曲を「ヒッティングマーチに使って」とリクエスト。自身はアルプス席で「(真っ赤な前掛けを着けた)アホーマン(あほうマン)で踊りまくりたい」と公言したが、一方では「しかし、高野連が許してくれるやろうか…」と悩んでいた。