三船敏郎さん(享年77)の人生を描いた米ドキュメンタリー映画「MIFUNE:THE LAST SAMURAI」(スティーブン・オカザキ監督、16年公開)が、イタリアで9月2~12日に開催される第72回ベネチア映画祭の、ベニス・クラシックス部門に出品されることが30日、決定した。

 オカザキ監督は91年に、「収容所の長い日々/日系人と結婚した白人女性」で米アカデミー賞短編ドキュメンタリー映画賞を受賞。プロデューサーは09年米アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した「おくりびと」の中沢敏明氏が務め、三船さんの孫、三船力也氏がアシスタントプロデューサーを務める。

 ベニス・クラシックス部門は、ドキュメンタリー映画と歴史的な名作を対象とした部門。三船さんは61年「用心棒」と65年「赤ひげ」で主演男優賞を受賞するなど、ベネチア映画祭と縁が深く、「赤ひげ」のデジタルリマスター版も、同部門で併せて上映される。