「火花」で芥川賞を受賞したお笑いコンビ、ピースの又吉直樹(35)が1日、千葉・QVCマリンフィールドで行われた第37回千葉市民花火大会「幕張ビーチ花火フェスタ」に参加した。

 囲み取材で、「火花」が掲載された文芸春秋「文学界」に、受賞を受けたエッセーを執筆したと明かした。多忙の中「1日で書きました」と笑みを浮かべた。

 この日は相方綾部祐二(37)とお笑いステージを披露。約5000人の観客が、綾部にあおられて「又吉先生~!!」と呼び掛けたが、返答しなかった。「5000人に『先生』って言われて、返そうとしたら、浮かばなかった」。「芸人として、返せないのはどうなんですか?」と聞かれると、又吉は「(あえて)返さなかった」と強調した。

 またこの日、会場近くのイオンモール幕張新都心で行われた環境省主催イベントで、元環境副大臣の北川知克衆議院環境委員長が「直木賞を取られた又吉さん」と間違えた件について聞かれると「僕は名前が直樹なんで。人間だから間違えはありますから」と苦笑した。

 一方、綾部は1年後輩のとにかく明るい安村(33)から「何で先生に話しかける時だけ、マネジャー口調なんですか?」と突っ込まれ、「アシですもん」と切り返した。又吉が執筆前に所属の吉本興業と印税の交渉をした件について取材陣が聞くと、綾部は「ピースとしてギャラのことを言ったら(事務所から)ブチ切れられた」と明かした。