吉本新喜劇座長の辻本茂雄(50)が4日、大阪市内で、和歌山市観光大使の就任会見を行った。同市はこれまで観光大使を置いておらず、辻本が第1号となった。

 「第1号とはすごく光栄です」。人気キャラクター、茂造じいさんの格好で、観光大使のタスキをかけて笑顔で語った。

 和歌山との県境に近い大阪・阪南町(現・阪南市)の出身だが、競輪選手を目指していた辻本は、和歌山北高校に進学。その縁で、2年半ほど、和歌山市に移住していた時期があり、今回の就任につながった。

 「競輪選手になりたかったので、和歌山北に行ったんですが、練習がハードで…。日大との合同合宿では、毎日200キロを自転車で走ってまして、山が多くて5~6時間走ってました」

 ただ、18歳のとき、両足に腫瘍が見つかり、競輪選手を断念。その後、大阪へ戻り、吉本入り。吉本新喜劇に加入し、座長へと出世した。

 いまだ、家族で和歌山の海岸へ遊びに行くことも多く、グルメにも詳しい。「和歌山にはおいしいしょうゆがあるので、ラーメンとサバずしが合う。早ずしと言って、なれずし(サバずし)のようなものですが、同じしょうゆやからめっちゃ合うんです。ぜひとも、いっぺん、試してください」とPRしていた。