俳優向井理(33)が“大阪のおばちゃん”を悩殺した。14日、主演映画「S-最後の警官- 奪還RECOVERY OF OUR FUTURE」(29日公開)の一般試写会が大阪市の御堂会館であり、舞台あいさつを行った。

 満席の場内を埋めた観客900人中、9割以上が向井目当てと思われる女性で、向井がMCの呼び込みで登場すると大歓声が沸き起こった。余りの顔の小ささに、妙齢の女性のため息混じりのささやきもこぼれる。「彼、何等身や?」。「足、めっちゃ長っ!」。向井がマイクを持って「こんばんは」とあいさつすると「声、低っ!」…。

 映画は「ビッグコミック」で連載中の「Sエス-最後の警官-」が原作で、14年のドラマ化の流れを受けて、製作された。警視庁特殊急襲捜査班「NPS」(ナショナル・ポリス・セーフティーレスキュー)が、バスジャックと、同時発生した核燃料を積んだ輸送船シージャック事件に立ち向かう。向井はNPSのエース神御蔵一號(かみくら・いちご)を演じるに当たり、ボクシングジムに通うなど、肉体改造も行ったという。

 向井はこの日、朝から大阪でプロモーションに奔走。バラエティー番組のロケで芸人とバスに乗り、2時間で7軒の飲食店をハシゴした。「肉、肉、たこ焼き、肉って感じで。最終的に坂田師匠にお会いしました」と珍道中を明かした。

 29日の公開に向けて「今日、映画を見て、9月1日にも見て、レディースデーでもぜひ。みなさんの力で『S2』があるかもしれません。撮影でこんだけつらい思いしたんだし、1本で終わらせるのは…。それに綾野剛をもっと働かせた方がいい!」。劇中でライバルを演じる、同い年で飲み友達でもある友人を引き合いに出して、笑いを誘っていた。