米俳優モーガン・フリーマン(78)の孫娘エディーナ・ハインズさん(33)が16日早朝、ニューヨークの自宅アパート前の路上で刺されて血まみれで発見され、死亡したことが明らかになった。

 地元警察の発表によると、午前3時頃に胸などを刺されて人が倒れていると通報があり、病院に搬送されたが死亡が確認されたという。現場にいた30歳の男が身柄を拘束されたと言うが、この男性はハインズさんの元交際相手だったと見られている。目撃者によると、男はハインズさんにナイフを振りかざし、「悪魔よ、出ていけ。俺が追い払う。イエス・キリストの名のもとに俺が追い払ってやる!」などと叫びながら、泣き叫ぶハインズさんを何度も切りつけ、動かなくなってからも執拗に襲っていたことから、映画「エクソシスト」のように悪魔払いをする目的があったのではないかと、複数のメディアが伝えている。

 拘束された男は精神鑑定のために入院しているという。ハインズさんは、フリーマンが67年から79年まで結婚していた最初の妻が再婚した夫との間にできた孫で、フリーマンとは血縁関係にはないが、ゴールデン・グローブ賞などのレッドカーペットに度々同伴するなどかわいがっていた。フリーマンとの恋仲が噂され、10年に2番目の妻と離婚した際には、ハインズさんと再婚するのではないかと噂されたこともあった人物。「彼女の才能が秘めた芸術や素質を知ることができなくなった。これからも私たちの心、祈りの中で輝き続けます。安らかに眠れますように」とフリーマンは声明を発表している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)