モデルで女優の山本美月(24)が22日、初主演映画「東京PRウーマン」(鈴木浩介)の初日舞台あいさつに、山本裕典(29)井上正大(26)と出席した。初の座長という大役を任された山本美は、気合の入ったグリーンのミニドレス姿で登場し、細く長い美脚を披露した。「座長…すてきな響きですね。スタッフやキャストさんに支えられて、100点満点です」。映画の自己採点をしつつ、関係者への感謝を口にした。

 そんな山本美に、厳しい要求を突きつける上司役の山本裕は、山本美をやり込める場面を振り返った。「気持ちよかった。(悪いなという気持ちは)まったくなかった」と、劇中さながらのドS発言で攻撃。しかし、一方で「撮影初日が終わったあたりから、お互いの距離が縮まって、現実的には見下されていたんですよ。小バカにされてた」と、立場の逆転現象が起きていたことを打ち明けた。

 すると山本美は「見下してないですよ」と反撃しつつ、「でも、けっこう適当でした(笑い)。明るくてムードメーカーなんですけど、現場に台本を忘れて来たんですよ。衝撃でした」と、“上司”の大失態を暴露。山本裕も「ドラマの打ち上げもあって、気を持って行かれてしまい、忘れて行ってしまった。でも美月ちゃんは優しいから、監督には内緒にしてくれた」と苦笑いで認めた。

 同作は、実在の宣伝会社「ベクトル」のPRウーマンとして働く女性が、葛藤しながら人間としても成長していく姿を描いており、「もし、役者になっていなかったら」と問われると、明大農学部卒の山本美は「食品や化粧品の開発をしていたと思う。黙々と作業していた」と想像した。工業高校だった山本裕は「某有名自動車会社に就職が決まっていたので、工場で働いていたはず」。井上も「化学部だったので、白衣を着て実験をしていた。円周率の計算とかも好きだった」と告白。「ぼっちなインドア派」という共通点が浮かび上がり、山本美は「みんな地味ですね~」とつぶやいていた。