演歌歌手神野美伽(50)が30日、大阪・新歌舞伎座の9月公演「結婚しない女たち」(9月4日から)の取材会を都内で行った。

 神野は今月中旬、夫の作詞家荒木とよひさ氏(71)と離婚したばかり。この日は、離婚成立後、初めて取材陣の前に立った。

 1999年(平11)に結婚した2人の夫婦生活は16年に及んだ。交際期間を含めると20年以上も一緒にすごしてきた。「すばらしい出会いで、たくさんのことを学んだ」と振り返った。

 別居が判明したのは2010年(平22)。別居生活については、「帰ってきて欲しかった」と、妻としての本音を漏らしながらも、「私もニューヨークに行ったり、夢を追っていた…」と、人気歌手として仕事への意欲を捨てられなかったことに言及した。

 荒木氏とは、これからも仕事の良きパートナーとしての関係を続けていくが、この日、同氏のことを「荒木さん」と話す中で、1度だけ「主人…」と言うシーンがあった。「荒木さんと話すのに、まだ違和感がある」と素直に打ち明けた。

 再婚については「今は何も分からない」としながらも「精いっぱい、人を愛して愛される女でありたい」。離婚という最終決断をしたことには「後悔は何もしていません」と前を向いた。ただ、この日に迎えた50歳の誕生日を共演者らから、ケーキと花束で祝福されると、涙ぐむこともあった。

 公演は女性専用シェアハウスを舞台に、個性豊かな住人たちが繰り広げる人情ドラマ。神野とダブル主演する大月みやこ(69)は「笑って見て、最後には気持ちがほっこりする。ぜひ見てほしい」とアピールした。芝居の後には神野と大月の2人による歌謡ショーもある2部構成になっている。