NHK定例会長会見が3日、東京・渋谷区の同局で行われ、籾井勝人会長(72)が平均視聴率が復調しつつある大河ドラマ「花燃ゆ」(日曜午後8時)について「やっと主演が誰かはっきりしてきましたよね」と感想を述べた。

 4月12日の放送で平均視聴率9・8%(関東地区)、5月17日に同作最低の9・4%、6月28日の放送で9・9%など過去4度1桁台を記録していた。ただ、7月12日から大奥を舞台に主演井上真央が演じる主人公が活躍する物語となって以降は12%前後を安定して記録しており、籾井会長も喜んだ。

 「出だしで皆さんの興味をつかむことができなかったが、今は面白い場面に入っていると思う。まだ低いが、やっと皆さんの興味をつかみつつあるかなと思う。やっと主演が誰かはっきりしてきましたよね」

 7月初旬の定例会見では素人考えと前置きし、「主人公らしき人がいっぱい出てきて、みんな死ぬ。これが盛り上がらない理由の1つ」と語っていた。

 17年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」の主役の柴咲コウ、16年度前期の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のヒロイン高畑充希については「現場で一番いいと思う人を選んだと思う。熱演を期待したい」と語るにとどめた。