俳優ヒュー・ジャックマン(46)が、人気スパイ映画「007」シリーズのジェームズ・ボンド役を断ったことを今も後悔しているようだ。

 オーストラリア出身のジャックマンは地元テレビ番組で、約10年前にボンド役のオファーがあったことを明かし、「その頃はちょうど 「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(11年)をやっていた頃で、あまり良いタイミングじゃないと思ったんだ」とコメント。もう1度オファーがあったらどうするかと聞かれ、「真剣に考えるよ。簡単に諦められる役じゃないからね」と返答し、次期ボンド役に意欲を見せた。

 同役をジャックマンが断ったことで、英俳優ダニエル・クレイグが6代目ボンドに抜擢され、「カジノ・ロワイヤル」(06年)以降の3作品に出演。今秋にはシリーズ24作目となる「007 スぺクター」の公開を控えている。しかし、同作がクレイグにとって最後のボンド役となると言われており、次期ボンド役には英俳優イドリス・エルバが黒人として初の起用となるのではないかと噂されている。しかし、エルバの起用を巡りっては小説の 作者アンソニー・ホロヴィッツ氏が、「彼はストリート(ちんぴら風)すぎる」とコメントし、謝罪する事態に発展したこともある。

 ジャックマンは海賊の黒ひげを演じた誰も知らないピーターパンを描いたファンタジー大作「PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~」の公開を10月に控えている他、今年後半はブロードウェーで11年に行った独り舞台を基にしたコンサート「ブロードウェイ・トゥ・オズ」のオーストラリアツアーを行うことを発表している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)