来年に放送されるNHK大河ドラマ「真田丸」の収録を予定していた長野県茅野市内の牧草地で、6日午前10時30分ごろ、転落事故が発生した。

 長野県警茅野署やNHKによると、撮影準備をしていた横浜市の会社員堀田英孝さん(35)が堆肥(たいひ)小屋の高さ約3・5メートルの屋根から転落し、右手首を骨折するなどの重傷を負った。スレート製の屋根が、抜け落ちて落下したとみられる。

 屋根は縦約6メートル、横約5・5メートルで当時計4人がいたが、他にけが人はいなかった。

 茅野署が詳しい事故原因を調べている。堀田さんは茅野市内の病院に救急搬送されたが、入院はしていない。NHKは「収録には影響ない」としている。

 堀田さんは、美術業務を担当する関連会社のNHKアートが作業を委託した会社の社員で、風景などの造園を手掛けていた。現場は7日から撮影を予定していた同市玉川の牧草地。事故当時、時代劇にふさわしくない現代的な建物などを隠す作業をしていた。

 「真田丸」は堺雅人が主演で、今月1日から収録がスタートしており、5日には同県上田市内で取材会が行われていた。