今年で3回目の「歌ネタ王決定戦2015」が9日、大阪市北区のMBSで開かれ、09年「R-1ぐらんぷり」王者の中山功太(35)と、芸歴22年の「COWCOW」が同点優勝となった。

 8組が出場した決勝ステージ。中山は、予選を2位で通過し、1位の「どぶろっく」とともに最終ステージへ進出。視聴者投票による敗者復活で「COWCOW」が加わり、3組での最終決戦となった。

 敗者復活した「COWCOW」が、3組の先頭。初戦をヘビメタ調のナンバーでネタを歌い、最終戦は、一転して「北の国から」をテーマにしたネタを演じ、豊かなレパートリーをアピール。この日、予選から最高の476点を獲得した。

 続いた中山は、予選と同じく着流し姿で登場。予選では、縁ももちろん面識もないレディー・ガガをネタに「勝手に悩みを想像して」作った詞を、演歌調の調べにのせ歌いあげたが、決戦の舞台でも、同じスタイルを貫いた。

 最終ステージでは、レオナルド・ディカプリオをネタに「(タイタニックのヒットで)飛行機に乗ったら、あれ? 今日は船に乗らないんですかと、いじられるんだよ~」。大泉逸郎の「孫」を意識したという歌唱法でわかせ、「COWCOW」と同じ476点をたたき出した。

 そして、予選1位通過の「どぶろっく」がトリで登場。桑田佳祐、福山雅治らも「確かな歌唱力と、エロチックな歌詞」に魅せられ「その才能を認めた」と紹介された通り、安定した歌、ネタ運びで爆笑を奪ったものの、「ちんちん」などの言葉も使い、下ネタを連発。自滅する形で、465点に終わった。

 戦いを終え、優勝者取材に応じた「COWCOW」、中山は「(どぶろっくが)ウケていたから…」と不安を抱いていたという。

 ただし、多田健二(41)は「(下ネタ発言の瞬間に)ニヤッとしました。でも、彼らは自分たちのスタイルを貫いて、一番大事なところでも変えなかった。そこは、やられた! と思いました」。善し(よし=40)も「客席もウケテいたし、これが朝(深夜から未明の番組)やったら、優勝されてましたね」と、どぶろっくの度胸に感服。

 また、中山は「ちんちん、も、そうですけど、歌詞の内容が女が腰を…みたいな、えぐい。カラオケでどぶろっくさんの歌、歌うぐらい好きなんで、すごかったです」と話していた。