関ジャニ∞が13日、全国イベントツアー「関ジャニ∞リサイタル お前のハートをつかんだる!!」の最終公演を、静岡エコパアリーナで行った。観客との近い距離感にこだわった演出で、ファンを喜ばせた。また、先輩のTOKIO国分太一(41)の結婚発表にも言及。関ジャニ∞メンバーの近い将来の結婚はないことを示唆した。

 丸山隆平(31)はマイクを使わず、大声で選手宣誓した。「静岡のハートをガッチリつかんじゃうことを誓います!」。安田章大(31)は「近いこの距離感。皆さん、好きになめ回して見て帰ってください」とあいさつした。

 5万人規模の全国ドームツアーを行う人気グループに成長したが、あえて地方都市を回るツアーを敢行した。各動員数は6300~1万8870人。渋谷すばる(33)が意図を説明した。「お客さんとの距離感を大事に、近くに行こうというのが今回のツアーテーマ。お互いの反応をリアルに見て、見られました」。

 ドームに比べて小規模だからこその演出を心掛けた。「お近づきメドレー」ではそれぞれ1人乗りトロッコに乗って、1階席だけでなく2階席も回った。メンバーは観客とハイタッチを繰り返した。特殊効果(=特効)使用は2回だけ。ジャニーズ得意のド派手な演出を封印。歌やトークを重視したシンプルな演出に徹した。ステージが見やすいようにと、プラスチック柵も一部撤去された。

 ご当地企画も用意した。静岡担当の錦戸亮(30)は新曲「前向きスクリーム!」で踊るご当地ダンサー募集をすべく、現地でビラまきも行った。「ぶっちゃけ、ドームではなかなか手は届かないから、この近い距離感はいいなと。その分、お互いエネルギーを使うけど、いつもと違って楽しめました」と達成感をにじませた。

 地方都市を回るだけに、最寄りの駅や空港から会場までの移動に、長時間を要することもあった。横山裕(34)は「こうやってみんな来てくれるんだと。地方にファンがいてくれることも実感しました」としみじみと言った。

 ラストソング「無限大」では、メンバーと観客9100人の大合唱が会場に響き渡った。村上信五(33)は「僕たちの人間性をより身近に感じていただけるツアーになりました。思ったよりうまくいったかと。またできたらいいなと思います」と手応えを口にした。【近藤由美子】