アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピット夫妻が、シリアからの難民孤児を新たに養子に迎えようとしているらしい。

 ジョリーは国連難民高等弁務官(UNHCR)特使として過去10数回にわたり、シリア周辺国に逃れた難民たちのキャンプを訪れており、今年6月にも、レバノンやトルコの難民キャンプを訪問している。

 米情報サイトRadarOnlineによると、ジョリーは当初、難民キャンプで会った孤児の3兄弟全員を、一緒に養子縁組したがっていたという。

 情報筋は同サイトに、「アンジーは3人が、父親がシリア兵に連れて行かれ、家が爆破されるのを見ていることを知り、胸が痛んだ。彼らの母親は爆破で死亡した」と話している。夫妻はすでに3人の養子を育てており、実子のシャイロ(9)、双子のノックスとヴィヴィアン(7)に加え、カンボジアからの養子マドックス(14)、ベトナムからの養子パックス(11)、エチオピアからの養女ザハラ(10)がいる。

 同サイトによると、夫妻は現在、3兄弟のうちの1人を養子に迎える手続きを進めているという。ジョリーは3人とも養子に迎えたがったが、ピットが反対したらしい。情報筋は、「子供の数が6人から9人に増えるのは、負担が大きすぎる。ブラッドは他の子供たちにどう影響するかを懸念した。アンジーも、うまくいかないと知っていたので、ブラッドの意見に従った」と話している。シリアから孤児を引き取るのには、非常に長いプロセスを経なければならない。情報筋の話によると、男の子が米国に連れて来られるまでに、少なくとも4、5カ月はかかるという。(ニューヨーク=鹿目直子)