元プロレスラーでタレント北斗晶(48)が23日、ブログで、乳がんを患い、24日に右乳房全摘出手術を受けることを明かした。22日のレギュラー番組生放送の仕事を最後に、闘病生活に入ったとした。北斗に付き添っている元プロレスラーで夫佐々木健介(49)と2人の息子にも触れ、「5年先、10年先を生きるために長い闘いに入ります」とつづった。

 北斗は病院のベッドの上から病状を報告した。健介も24日の手術に向けて付き添っているという。北斗によると、右胸のがんは2センチほどになり、脇のリンパに転移している可能性もあるとした。手術後は抗がん剤治療を行うとしている。今月18日にブログでロングヘアを45センチ切ったことを報告していたが、長い髪のままだと抗がん剤治療で髪が抜けた時の精神的ダメージが大きいためだったと明かした。

 右胸に違和感を感じたのは今年初めだったという。最初はチクっとした痛みを感じたが、毎年乳がん検査、婦人科検診を行っていたためがんを疑うことはなかった。夏にさしかかるころには、チリチリとした痛みを感じるようになっていたという。

 7月にがんの陽性反応が出たと告げられ、別の病院で血液検査、CTスキャン、MRI、エックス線、エコー検査などを受け乳がんだと診断された。当初は、周囲に告げず、がん部分だけを摘出することも考えた。3年前には一家で「24時間テレビ」のチャリティーマラソンも走ったこともあり、元気いっぱいな「タレント北斗晶」のイメージを守るためだった。しかし、がんの進行度、大きさなどから、乳房全摘出を告げられた。

 北斗は「あまりの恐怖とショックに、初めて自分のことなんだと…泣きました」と振り返った。乳房の全摘出はなかなか受け入れられなかったそうだが、医師に説明され、「命さえも危険な状態なんだと分かりました。それががんなんだと…」と決意したという。

 北斗は「愛する子供たちの白髪の生えた顔が見たい。パパと2人で年を取ってもいつまでも手をつないで歩きたい」という夢があるとし「5年先、10年先を生きるために長い闘いに入ります! 必ず戻ると、現時点では約束はできませんが、今は『またね!』と言わせてください」と明るく結んだ。

 ◆北斗晶(ほくと・あきら)本名・佐々木久子。1967年(昭42)7月13日、東京都生まれ。85年6月、宇野久子として全日本女子でデビュー。首の骨折を乗り越えトップに立ち「デンジャラスクイーン」と呼ばれる。WWWA世界タッグなどのタイトル獲得後、米WCWに参戦、WCW世界女子王座奪取。95年10月に佐々木健介と結婚。96年GAEAに参戦し、翌年フリーに。98年に長男健之介くんを出産し、99年8月に復帰。02年4月に引退。03年には次男誠之介くん出産。13年に右膝十字靱帯(じんたい)再建手術で入院した。得意技はノーザンライトボム。168センチ。