市川猿之助(39)が6日、東京・新橋演舞場で主演する「スーパー歌舞伎2 ワンピース」の最終リハーサルを行い、見どころを語った。

 海賊王を目指すルフィを主人公にした大ヒットマンガを歌舞伎化する試みで、猿之助はルフィ、女海賊ハンコック、シャンクスの3役を演じる。「賛否両論あってこそ本物。歌舞伎がやるとこうなるよ、というのを見せたい」。原作の尾田栄一郎氏らから「私たちと違うものを見たい」と激励をもらったことも勇気になっているという。宅配便の男性から「見たいんですけど」とチケットをお願いされたというエピソードを披露し「歌舞伎を見たことがない人に興味を持ってもらえてうれしい」。

 原作ではルフィの手がゴムのように伸びる設定があるが「演出の工夫により、いろんなアイデアが出ました。非常にアナログですね。歌舞伎は非常にばかばかしいのがウリなので、仕掛けで楽しんでいただければ」。苦労点を聞かれると「すべてが苦労です」と笑い「スーパー歌舞伎のあらゆる手法を取り入れた。次回作はないだろうと思うくらい」。上演が決まった際には原作をあまり読んでいなかったが「今は誰以上に詳しい。原作ファンの人、見たことがない人の両者が見ても面白く仕上がっている」と自信をみせていた。