元KARAの知英(21)が7日、東京・ネスレカフェ原宿で行われた初主演の短編映画「そちらの空は、どんな空ですか?」を含む新プロジェクト「ミュージック&シネマブレイク in ネスレシアター」制作発表会見で涙した。

 3部作(1本8分)の短編を同日からインターネットで公開しているが、映画と連動するミュージックビデオ「KIT MUSIC」の第1弾楽曲「8分前の僕ら」を歌う、活動休止中のレミオロメンのボーカル藤巻亮太(35)が登場し、生歌を披露。知英はその歌声に感動して涙をこぼし、手で何度もぬぐった。

 知英は韓国に住んでいた頃から、レミオロメンの大ファンで、「粉雪」をいつも聞いて、カラオケでも歌っていたという。「本当にファンなんですよ。大好きな『粉雪』を、この(近い)距離で。ドキドキしました」。藤巻は「もう、10年以上も前になる曲。時と場所を超えて(今まで)聴いていただいた。うれしい」と喜んだ。

 映画は、脚本家北川悦吏子氏が初めて短編映画向けに脚本を書いた作品。知英は劇中で日本語、韓国語に加え、中国で使われる北京語、広東語に挑戦した。「同じ中国語なのに、北京語と広東語は全然違う。発音が難しく、感情を入れないといけないから難しかった」と撮影を振り返った。

 映画初主演の手応えを聞かれると「テレビドラマは撮影時間が限られていて、現場がちょっと忙しい。映画はゆっくりで、アングルなどを決めて何度も撮る。本当に楽しかった。機会があれば、ぜひ」と前向きだった。

 この日は、この作品で映画デビューした新人女優松風理咲(14)も登壇。中学3年で受験を控えており、知英から「受験に、きっと勝つ。頑張って下さい」と自筆メッセージ入りのキットカットをプレゼントされ「お守りにします」と喜んでいた。