OSK日本歌劇団の新トップスター、高世麻央(たかせ・まお)が13日、お披露目公演となる京都南座「OSKレビュー in Kyoto」(11月18~24日)の取材会を貸し切りにした叡山電車(京都市)の車内で行った。

 異色の電車内取材会は叡山電車の出町柳駅から貴船口駅までの約30分。高世をはじめ、男役スター桐生麻耶、娘役トップ牧名ことり、娘役のホープ舞美りらが出席した。車内広告は同公演のポスターがつるされた。一日車掌として取材会の司会を務めた舞美の「出発進行!」の掛け声に電車はゆっくりと出発した。ガタゴト、ガタゴト…、線路を走る音、車窓からは京都の街並み。揺れる電車内でバランスをとりながらマイクを握った高世は「もう、テンションがあがります。なかなかこういう機会はありませんから、楽しみたいです」。桐生は「稽古場は室内ですから外の景色を見る機会は少ない。きょうは幸せです」と笑顔を見せた。

 貴船口駅に到着後、高世らは同公演の成功を祈願するため貴船神社(京都市左京区)を訪れた。

 同公演は第1部が和物レビュー「浪花今昔門出賑(なにわこんじゃくかどでのにぎわい)」。道頓堀開削400年を記念し、芝居町の活気を描く。第2部は洋物レビュー「ストーミー・ウェザー」。自然のエネルギーを題材とした情熱的なステージだ。同神社は水の神様をまつっていることから公演の成功を祈願した。

 車窓から京都の洛北の山々の景色を楽しんだ高世は「きょうはたくさんのパワーをもらった。このパワーを舞台へつなげたい。11月の京都と言えば紅葉が美しいですが、(私たちの公演も)京都ならではの公演になります。OSKのシンボルは桜。紅葉にも負けないように南座の劇場を桜が満開のステージにしたい」と意気込んだ。