吉本興業は17日、初の洋画の配給に進出することを発表した。

 英劇作家ウィリアム・シェークスピアの代表作で、ドイツ俳優マイケル・ファスベンダー主演の映画「マクベス」の配給を手掛け、来年夏に全国公開する。

 吉本興業が手掛ける開催中の京都国際映画祭で発表された。

 同映画祭の舞台あいさつに立ったお笑いタレント浅越ゴエ(41)は「今日は大きな発表があります」と切り出した。吉本興業と業務提携を結んだアイアトン・エンタテインメントのウィリアム・アイアトン社長を紹介。同社長はワーナーエンターテイメントジャパン元CEOで、過去に「マトリックス」など数々のヒット作を配給してきた。

 同社長は「過去26年間、ワーナーエンターテインメントジャパンなどでお世話になり、『ハリーポッター』『マトリックス』などを配給してきました。吉本興業さんの初の海外映画配給をご一緒させていただけるのはたいへん光栄です」とあいさつした。

 「マクベス」は5月のカンヌ映画祭コンペティション部門のクロージング作品として上映され、上映後には約10分間のスタンディングオベーションが起こった話題作で、高い評価を得た作品だ。中世スコットランドを舞台に、欲望と野心にとらわれた勇敢で有能な戦士マクベスが、最愛の妻であるレディ・マクベスと共に歩んだ激動の生涯を描く。

 吉本興業は今後も、海外からの買い付けを進めていくという。