レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、ロバート・デ・ニーロの3人が、マーティン・スコセッシ監督によるカジノリゾートのPR用短編映画「ザ・オーディション」で共演。現地時間の27日、マカオに新たにオープンしたカジノリゾート「スタジオ・シティ」のオープニング・イベントで、同映画のプレミアが開かれ、ピットを除く3人が出席した。

 ディカプリオは記者会見の席上、「この男たちとついに、撮影セットで一緒になれたことは、最高の喜びでした。ボブ(デ・ニーロのこと)と共演できて、マーティンに監督されることは、俳優として至上の喜びです。2人は映画界で、自分にとって父親のような存在」と語った。

 「スタジオ・シティ」は総額4.5ビリオンドル(約5417億円)をかけて建設された、ハリウッドをテーマにした巨大カジノ・リゾート。15分間のPR用短編映画「ザ・オーディション」はマライア・キャリーの恋人でオーストラリアのビリオネア、ジェームズ・パッカー氏とブレット・ラトナー監督が共同でプロデュースした。イベントではマライアが演奏し、パッカー氏と腕を組んでレッドカーペットを歩いた。

 同映画の制作費は1億ドル(約120億円)といわれており、3人の俳優たちにはそれぞれ、1000万ドル(約12億円)の出演料が支払われたと報じられている。スコセッシ監督によると、映画はリアリティをベースに、ちょっとしたユーモアが交じっているというという。レオとデ・ニーロが、ある映画の同じ役柄をめぐりオーディションで競い合うため、マカオに招待されるという設定で、ピットも登場するが、プレミアには出席しなかった。

 レオとは何度もコンビを組んできたスコセッシ監督だが、デ・ニーロと3人でチームを組むのは今作が初めてとなる。ラトナー監督は記者会見で、同短編映画が本編として制作されることを望んでいると語った。(ニューヨーク=鹿目直子)