女優田畑智子(34)が5日朝、東京・世田谷区の自宅で手首を切るけがを負った。所属事務所によると、料理をしていた時に、誤って包丁で切ってしまったという。同日夜のニュース番組で「自殺未遂」と報じられたが、所属事務所も母親もこれを否定した。

 所属事務所によると、田畑は5日朝、料理をしていて、洗ったばかりのカボチャを包丁で切ろうとして、手を滑らせ、誤って左手首付近を切ってしまったという。傷口からの出血がすぐに止まらなかったため、自分で救急車を呼び、手当てを受けたが、入院はしていない。所属事務所によるとこの日は仕事は休みで、1人で自宅にいた。

 一方で同日夜、フジテレビ系「みんなのニュース」では「自宅で睡眠薬を飲み、手首を切ったという内容の通報があった」と報じた。さらに「警視庁の警察官が自宅に駆けつけたが、田畑さんは自殺を図ったものとみられています。命に別条はありません」と伝えた。

 また田畑の自宅のすぐ近くに、かつて交際が伝えられた俳優岡田義徳(38)の自宅があり、この日朝、岡田の自宅前に救急車が止まっていたという付近住民の目撃情報もある。

 しかし所属事務所は、自殺を図ったという報道を否定。日刊スポーツの取材に対して「自殺未遂ではありません。もう本人はケロッとしています」と説明した。最近も変わった様子などなかったという。

 京都市内に住む母親も日刊スポーツの取材に対し「あり得ません」と自殺未遂報道を否定した。「報道後も何度も電話で話していますが、すごく元気な様子で何もなかったと言っています。自殺についても『ありえない』と話していました。ちょっとケガでもしたのでは。救急車も呼んでないそうです」と話した。

 田畑は今年、映画「ソロモンの偽証」やNHKドラマ「かぶき者 慶次」やテレビ朝日系ドラマ「エイジハラスメント」などに出演するなど女優活動は順調で、最近はナレーションの仕事にも取り組むなど活動の幅を広げていた。

 ◆田畑智子(たばた・ともこ)1980年(昭55)12月26日、京都府生まれ。小学6年だった92年に映画「お引越し」のヒロインを演じ、新人賞を総なめした。その後はドラマ「小石川の家」「メロディ」など、演出家久世光彦氏の作品に出演した。00年NHK連続テレビ小説「私の青空」でヒロインを演じた。実家は京都の老舗の料亭で、特技は三味線、日舞、料理、書道。血液型A。