お笑いコンビ、キングコングの西野亮広(35)が、クラウドファンディングによる”お金集め”の極意を明かした。

 西野は芸能人としては早くからクラウドファンディングを利用しており、2013年には米ニューヨークで自身の原画展を開催するために、そして今年は絵本制作のために、その資金を広く一般から募り、いずれも成功させた。そうした経験を自著につづったり、また、講演で伝えたりもしている。

 今ではお笑い芸人の中からもクラウドファンディングに興味を持ち実際に利用する者が出始めているそうだが、西野は上手く資金が集まらないという相談を持ちかけられることもあるという。7日にフェイスブックで、そうした人たちの多くは、クラウドファンディングサイトに掲載する自身の紹介文や活動報告などに問題があると指摘。「まず、考えなきゃいけないのが『お金とは何か?』という問題で、答えを言っちゃうと、『お金は信用を数値化したもの』だから、つまり、信用がないと、お金は集まらない。クラウドファンディングでやらなきゃいけないのは、資金繰りじゃなくて、期限内に、プレゼン者の信用の面積を拡大させることで、そこに向けて紹介文や活動報告をしていかなきゃいけない」と持論を展開した。

 そして、失敗する人の多くは「どこかみっともなさがあるんだろうね。ほとんどの人が『お金をください』と言うときに、自分の顔を隠したがる」と西野。「それじゃダメだよ。そのタイミングで自分のことを第一に考えて、それでいて他人からお金を貰おうとするキミのことを、どうやって信用すればいいのさ? あまりにも卑怯だよ」と、失敗するポイントを指摘した。

 クラウドファンディングを利用する人たちに向け、「本気で成し遂げたいと思うなら、ちゃんと顔を出して、ちゃんと頭を下げて、ちゃんとキミの言葉で語り、そこに付随する批判の声も受け入れる覚悟を決めるべきだ」と極意を伝授し、「自分が嫌われる、たったそれだけのことで、自分の守りたいものが守れるなら、それでいいじゃない。キミの父ちゃんや母ちゃんが、キミを育てる時に持っていた覚悟と一緒だよ。頑張ってね」とエールを送った。