歌手中森明菜(50)が6年ぶりに新アルバムを発売することが13日、分かった。タイトルは「FIXER」で12月30日発売。明菜にとって6年ぶりのオリジナルアルバムになる。50歳を迎え「節目のアルバムを」という思いがあり、企画段階から制作に参加し全力を尽くしてきたという。

 明菜はこれまで、ストレスによる免疫力低下で体調を崩し、入退院を繰り返してきた。だが、昨年はNHK紅白歌合戦に出場し4年3カ月ぶりに芸能界に復帰した。今年の活動は1月に新曲「Rojo-Tierra-」を発売、通算50枚目の新曲「unfixable」を9月30日に発売しただけだった。再び体調を心配する声が聞こえてきたが、実際はアルバム発売に向けて極秘レコーディングを行っていた。

 関係者によると、明菜は50歳の節目でオリジナルアルバムを発売したかったという。関係者は「昨年は紅白。そして今年はアルバム。ファンに対して感謝の気持ちを明菜流に表したかったのではないか」と説明した。

 アルバム制作に入ったのは昨夏。秋から秘密裏に渡米した。制作担当者は「カリフォルニア州など米国の4つの州を移動しながら制作活動に没頭していた」と振り返る。さらに「明菜自ら、それぞれの都市で生活。そういった中で風や土の匂いを感じ、その感覚をもとに収録曲のコンセプトなどを作り上げた」と続けた。

 気になるのは、今後の明菜の動向だ。念願だったオリジナルアルバムも完成し、「2016年は、さらなる中森明菜へ」をキャッチフレーズにしていきたいという。明菜が最後にファンの前に立ったのは09年8月。横浜市の開港150周年で、横浜BLITZでのライブだった。関係者は「当然、来年は歌姫・中森明菜のパフォーマンスを期待したい。アルバム制作で音楽活動にも、ようやくエンジンがかかってきたし、“ナマ明菜”を望むファンの期待にも応えられるのでは…」と話した。明菜の完全復活も目前のようだ。