永瀬正敏(49)が14日、埼玉県秩父市で開幕した第3回ちちぶ映画祭オープニングセレモニーにサプライズで登壇した。

 主演の台湾映画「KANO~1931 海の向こうの甲子園」がオープニング作品に選ばれ、上映されることを受けサプライズで登壇。「第3回目を迎える、ちちぶ映画祭おめでとうございます。秩父は、まだ着いたばかりで、実はそばを食べた後、すぐにこの会場に向かいましたので、あまりまだ観光できていません。ですので、来年ゲストにまた呼んでいただき、できれば1週間ほど前倒しで現地に入らせていただければ」とあいさつした。

 「KANO~1931 海の向こうの甲子園」は、1931年(昭6)に日本統治時代の台湾から、高校野球甲子園大会に出場し、決勝まで勝ち進んだ嘉義農林学校野球部の実話を描いた映画。永瀬は鬼教官を演じ、昨年1月に都内で行われた試写会では、台湾の若手俳優全員から感謝の手紙を受け取って涙ぐむなど、思い入れが深い。

 永瀬は、マー・ジーシアン監督(37)と製作総指揮のウェイ・ダーション氏(47)も駆けつけたことを受け「台湾から、マー・ジーシアン監督とウェイ・ダーションさんを呼んでいただけたことが何よりうれしい。この3人が同じステージに立つのは、これが最後かもしれませんので、そういった場をいただけたことでも、ちちぶ映画祭2015に感謝します。この作品で台湾への旅行客が10倍、50倍、100倍? になったらしいですけど、ぜひおふたりには、この秩父を舞台にした作品も撮ってほしいですね、秩父への集客のために」とリクエストした。

 オープニングセレモニーには、秩父市出身で同市の観光大使を務める林家たい平(50)も駆けつけた。たい平は、映画祭を主催する西武鉄道の後藤高志会長を前に「映画が大好きな後藤会長のおかげで、今年も秩父で映画祭を開催できたことに感謝します私が育ったこの秩父には、子供のころ映画館が3館あり、映画は日常でした。しかし、いつしかそのすべてがなくなってしまった現在、文化がそばにあることの大切さをあらためて感じます。本日、秩父に映画館とたくさんの人と映画を一緒に楽しむあの懐かしい雰囲気が戻ってきました。ありがとうございます」と感謝した。