「アジアの歌姫」として人気を集め、1995年に急逝した台湾出身の歌手テレサ・テンさんのテレビドラマが来年、中台共同で制作される。中国メディアなどが18日までに伝えた。

 全60回で、テレサさんの親族が運営する基金(台北)と中国の湖南衛星テレビが制作。テレサさんが成功するまでの苦難の歩みを紹介する内容という。テレサさんを演じる俳優について基金側は「演技力重視で、近く中国側と決定したい」としている。

 テレサさんの曲は、中国でも改革・開放政策が軌道に乗り出した80年代に大人気となった。しかし、89年春に中国で起きた学生の民主化運動を支援する香港でのコンサートに参加するなどしたことから、中国でのコンサートは実現しなかった経緯がある。