上方落語の大御所、笑福亭仁鶴(78)が20日、大阪市西成区で、入門15年までの若手落語家に発表の場を与える「よしもと玉出フォーラム」の開設会見に出席した。

 西成区の同所界わいは、古くから上方落語家が住まいを持ち、玉出には先代の故5代目桂文枝さんが住んでいたことで知られる。そのゆかりの場所で、若手育成の劇場を創設することになり、仁鶴は「若いはなし家が増え、劇場に出る機会があまり多くないと吉本(興業)が気にしてくれまして」と、所属事務所に感謝した。

 仁鶴は「入門15年以下の元気はつらつたる、才能ある落語家をそのままにしておくのはもったいない」と言い「いろんな分野で羽ばたける元気な落語家を生み出そうということが目的」とする。若手にとっても劇場開設が、新たな発奮材料になることを期待した。

 「玉出-」劇場は、28日から月2回、隔週で公演が開催。28日の初回公演は桂三河、桂あおば、笑福亭笑利らが出演する。